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きみがいなくたってこの街は機能する
きみの大切な猫が帰ってこなくたって夜は来て朝も追ってきて
そしてきみを追い抜く

 

何かぽっかり欠けたとわかっているのにそれが何かはわからない
当たり前ってなんだったのだろう
ふと考えても昨日見た夢のように霞んでいるばかり

 

甘いものはキライ。酸っぱいものもキライ。
辛いものはスキだけど熱いのはイヤ。

 

気まぐれに生きることが DNA に書き込まれていて
エンターで実行した単純なプログラムなのだ我々は

 

泣くことも笑うこともできるのに
泣くな笑うなと言われたらゴミ箱にドラッグするしかない
ひとつずつなくなっていってある日全部なくして
そうしたらもう死んだのと同じだ