2018-01-01から1年間の記事一覧

激情がほとばしり内から溢れるころ 誰が私を見ているというの誰もしらないどうやらそれが私らしい かわいらしい微笑みのあの子と私は何が違うの 謎は答のないまま亡霊のようにさ迷う 悲しみが染み渡り内から滴るころ 誰が私を覚えているというの 誰も顧みな…

感情

悲しみはどこからくるの? ときみは呟く 愛したものが去り行く 風景が移り行く 思い出が消え行く それはしあわせを亡くしたとき やってくる しあわせはどこからくるの? ときみは続ける 息をのむほどの情景 笑みがこぼれるほどの歓喜 その先を見たいという興…

愛する

愛を貪って それ以外なんて無いみたいに 平然と哀れみを向ける 悪魔のようなものたち。 その目には もはや愛には見えない 恍惚と激情と狂気で ぐちゃぐちゃに塗り潰された たった一人しか映らない。 もっと綺麗にいきたいな。 純度の高い孤独が ほしいわけじ…

愛が報われぬまま 永遠にたゆたうとしても。 あの人の側にいて 一緒に ただ生きていきたかった。

二人で見上げた空が 何の変鉄もない茜色だなんて、 おとされた約束が 特別でない日常に昇華されるなんて、 今はまだ、信じられないけれど。 未練の涙を奪い去ってしまうほどの 嵐を待っている。 私はここにいるよ。

後悔

時を止めて四次元を切り取って閉じ込めろ君を、私を。 重力を忘れエネルギー法則を破り巻き戻れ君へ、私へ。 たった30秒前のしあわせにもう一度、会いたい

生という水の中を必死に泳ぐ私たちは機械仕掛けの人形でも死を越えた兵でもなく そこに生を受けた個にすぎない 有限の時の中でぼんやりたゆたう私たちは古からの進化過程も現のあるゆる苦しみも知らず 明日は必ず来ると疑わぬ魚

魔法

魔法みたいだ。 すぅっと春風が通り抜けて、 やわらかく雪をとかすような つぼみを開かせるような 君の笑顔が好きだよ。 君は魔法使い。

月の雫

夜の帳が降りて あらゆる色が闇にかしずく。 森はないた。 色彩を失った生き物たちが 己の存在を証明する。 葉はないた。 押し殺した悲しみが 夜露となって溢れる。 私もないた。 月だけが私を知る世界に あなたはもういない。

みんな消えて 静けさだけがそこにいた。 「お前じゃない」と言いかけて 私も消えた。

大きく息を吸い込んで めいいっぱい酸素を取り込んで 肺が膨らむ苦しみも 血を巡らせる悦びも すべて、生の代償なのだ