夜の帳が降りて あらゆる色が闇にかしずく。 森はないた。 色彩を失った生き物たちが 己の存在を証明する。 葉はないた。 押し殺した悲しみが 夜露となって溢れる。 私もないた。 月だけが私を知る世界に あなたはもういない。
みんな消えて 静けさだけがそこにいた。 「お前じゃない」と言いかけて 私も消えた。
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