2018-02-21 月の雫 夜の帳が降りて あらゆる色が闇にかしずく。 森はないた。 色彩を失った生き物たちが 己の存在を証明する。 葉はないた。 押し殺した悲しみが 夜露となって溢れる。 私もないた。 月だけが私を知る世界に あなたはもういない。