大人の吐くウソとかエゴで
こどもの肺が汚されていく
口のなかで混ざって氷点下に達した悲しみが
しんしんと胃に降り積もるのを
ぼんやりと感じていた
この空間いっぱいになったら
きっと誰もが死んでしまうことに
薄々気づいているんでしょう
憂鬱な朝体が重いのは
昨日の涙の消化不良
誰が生きようが関係ないって
低血圧にはまぶしくてまた
目を閉じてしまいたいんでしょう
かつて大人だったころの自分が
していたことなんてとうに忘れたけれど
わたしはもう許しません
感情の受け皿が広がって
いつまで待っても杯が満たされない
理不尽だとは思いませんか